共同ブログ

どっちが格上か

無言の女性

人間、「どっちが格上」とかないと思います。「あいつより俺のほうが格上。だから、あいつは俺を敬う必要がある」という考えは要らない。こういう考えは不良の考え方。不良は一見強そうに見えるけど、それは行動が暴力的だからで、精神的には弱い。自己肯定感が低いんです。そのせいで、「どっちが格上か」「舐められてないか」を気にして、「格下と思われた」「舐められた」と思ってキレるんです。

自己肯定感が低いと、相手のちょっとした言葉に、自分の自分に対する認識が揺らいでしまい、「自分を否定された」と考えてキレるんだと思います。相手が「お前は弱い」と言うと、「俺は弱いのか? そうかもしれない。でも、そんなことないぞ! 本当は強いんだ」と激昂するんです。「弱い」か「強い」のどちらかでしか自分を捉えられないんです。そして、弱い部分は悪い部分だと捉える。

自己肯定感が高いと、相手のちょっとした言葉に、自分の自分に対する認識が揺らがず、「自分のいろんな側面の一部を認識された」と考えて笑う。相手が「お前は弱い」と言うと、「弱い部分もあるかもなあ。良い面でもあるけどなあ」と捉えるんです。自分の全体を「弱い」か「強い」で考えずに、自分の内部に「弱い」も「強い」もあると考える。そして、その弱い部分も良い面と捉える。

自己肯定感が高いと、「大人しい」と言われても、「思慮深い」と考えられるし、「オタク」と言われても、「熱中しやすい」と考えられる。余裕があり、キレない。

最近、スーパーのレジとかでほとんど無言の人がいるのはなぜかと考えたら、そういうことだと思いました。店員に「お願いします」「ありがとうございます」と言っても、別に自分が格下になるわけではないです。自分が言ったのに店員が言わなかったら、ムカついたりキレたりするんじゃなくて、「『ありがとうございます合戦』に勝った!」とか思って自己満足に浸ればいいと思いました。

2022年8月1日 月曜日 おいなり

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