共同ブログ

感想は正しいか気にせず言おう

挙手

観た映画やドラマや、読んだ本、行った旅行先などの感想を聞かれた時、答えたほうがいい。
その感想が間違っているとかはないから、気楽に答えたらいい。
聞いた人が、正確に知りたい場合は自分で調べるから、答えたほうがいい。

例えば、

A「『闇金ウシジマくん』読んだことあるんだよね?」
B「うんあるよ」
A「あれってどういう話なの?」
B「怖い話」
A「闇金ってことは金融の話?」
B「うん、そう」
A「ミナミの帝王みたいな?」
B「あれも闇金だね」
A「人気だけど、どういうところで人気なの?」
B「面白いから」
A「笑えるってこと?」
B「笑えないよ」
A「ミナミの帝王は笑えるシーンもあるけど、暗い話?」
B「そうだねえ」
A「どういうストーリーなの?」
B「闇金の話だよ」
A「取り立てる話? ミナミの帝王から笑い抜いた版みたいなの?」
B「あれも闇金だけど、似てるって言ったら似てるけど違うって言ったら違う」
A「どういう所が似てて、どういう所が似てないの?」
B「闇金ってことでは一緒だけど、細かい所が違うよ」
A「そもそもどういうストーリーなの?」
B「闇金と闇金利用した人の話」
A「乱暴に取り立てるとか?」
B「そうだよ」
A「人気になってるっていうのはどういうところが理由なの?」
B「話が面白いから」
A「どういうところが?」
B「内容ってことだね」
A「どういう内容?」
B「闇金ウシジマくんの内容だよ。話のこと」
A「話が面白くて人気で、面白いっていうのは笑えるからじゃないってことなんだけど、どういうストーリーで、どういう点で受けてるの?」
B「笑える話じゃないから受けてないって。ストーリーはさっきから説明してる通り」

だと、一向に進まない。

私だったら、

「闇金の経営者が主人公で、そこを利用する人、客の特徴的な行動や心理の描写がリアルで人気なの。主人公がウシジマって名前なのでタイトルが『闇金ウシジマくん』っていう。『くん』が付いてるのは怖さを緩和させて、重苦しくない軽さを出すためだと思うんだけど、そこが逆に『これは日常で起こってることだぞ』ってことで、簡単に悲惨なことになる感じが出てて逆に怖い。でも、そのウシジマくんはたまにしか出てこなくて、そこの客の描写がメイン。利用するパチンコ中毒者とかの行動パターンや、歪んだ思考、変なプライドなどなどを描いてる。単に闇金から金借りて返せずボコボコにされるって話じゃなくて、金返せなくなるような行動や考え方を描いてるので、『そりゃそうなるわ!』って思えて、『悲惨な結末が見えた!』って感じで途中で怖くなってくる。客はパチンコや風俗の中毒になってて、中毒者の症例集みたいな感じ。『ああそういう人いるわ!』って感じで、客のことを遠くにいる人じゃなくて、身近にいる人って感じられて、ストーリーが現実味を帯びてて、『ありそう』『リアル』って思える。そういう意味で、リアリティがあるって所が怖くて人気の作品。単にボコボコに殴るシーン連続で怖いって漫画じゃないの。心理恐怖漫画。」

とか答える。

感想に正解はないので、「どういう所が面白かった?」って聞かれて、「内容が面白かった」じゃなくて、「この部分が面白かったよ」って答えよう。

2022年2月17日 木曜日 おいなり

2月18日 「」 < 1つ新しい | 1つ古い > 2月14日 「